伊豆沼のハスと沼エビ
登米市から栗原市にかけて点在する伊豆沼・内沼・長沼では、7月末から8月末にかけてハスの花が咲き、8月中にハス祭りが開かれます。小型の遊覧船が運航され、間近でハスを見ることができますが、その年によって開花日が違うため、中々見ごろの時に当たらないと嘆いている観光客の声もあるくらい、人気スポットとなっております。
そのハスの花で有名な伊豆沼周辺は、当然レンコンの産地でもありますから、様々なレンコン料理が開発され、市内の農家レストランで提供されています。珍しいものでは、ハンバーグや炊き込みご飯もあります。また、この湖沼群では昔から沼エビに恵まれ、食卓を潤してきました。
近年は例のブラックバスの放流による被害が大きく地元を困らせていますが、今のところ何とか沼エビやフナ漁は継続されており、から揚げにして味わうことができます。小魚の美味しさもさることながら、大自然の恵みが実感できるこのあたりは、私たち現代人が取り戻したいと願っている風景にめぐり合える空間でもあります。