ムサシの温もりが恋しい
ムサシとは毎日会話しているので、存在感が薄れてしまうことなどあり得ないのですが、それでも時には感触が欲しくなることがあります。朝食前に少し仕事をしている時、ムサシは窓のそばの指定席でうとうととまどろんでいることがありました。ムサシご飯を食べようと声をかけると、ゆっくりと起き上がり一緒に食卓に向かったものでした。
こうしたことは滅多になく、いつもは、食事の時間を待ちかねたように早々と自分の席に座って待っています。それでも声を出して催促するようなことはなく、黙って食事の用意をするところを眺めていました。何気ない毎日の風景でしたが、確かに充実していて食事も楽しく、残り物をお裾分けするのも楽しみの一つでした。
やはり、ムサシの感触を地下に感じられないのがストレスになっているのでしょうか?仕事で追い詰められた時などは、却ってムサシの世話をすることで仕事が捗っていたのかもしれません。そこが相棒たる所以なのかもしれませんが、たまには、若い時のようにやんちゃに振舞って、わたしたちを慌てさせてほしいものです。