仙台四郎と仙台幸子
仙台では商売繁盛の福の神として一般によく知られている仙台四郎。四郎は江戸時代末期から明治初期にかけて仙台に実在した人物で、彼が立ち寄る店は必ず繁盛したという。以来、ご利益にあずかろうと彼の写真を飾る商店が増えていきました。現在では様々な四郎グッズが販売され、仙台の名物としてお土産品の一つになっています。
仙台幸子も、仙台市在住の「幸子さん」という実在する女性がモデルの開運グッズで、仙台の福の神グッズとして知名度をあげています。仙台圏では幸運をもたらすキャラクターとして知られる「仙台幸子」を特集するフリーペーパー「仙台幸子の幸せ新聞」も発行されていますが、この生みの親は、フォトアーティストの峰ハチヨさん。
「仙台幸子」は峰さんの実母がモデルで、幼少の頃に撮影した写真を使っています。行く先々で大勢の人が集まることから、仙台四郎の現代版としてエピソードやグッズを発表したところ、手にした人から「ご利益があった」と報告が寄せられるようになったという。峰さんは「遊び心をもった人たちによって幸せが伝染していった」と分析しています。