甜果堂の「元祖ごまチョリかりんとう」
仙台市若林区連坊にある「甜果堂(てんかどう)」は、「ごまチョリかりんとう」が名物です。店主の大久覚司さんの奥さんのおばあちゃんが、昔よく作ってくれた懐かしい味を再現したものだそうです。ゴマの量や揚げる時間など、試行錯誤を繰り返しながらおばあちゃんの味に近づけてきました。昭和の風情がただよう懐かしいお菓子です。
ほんのり香るゴマの風味と、ほどよい甘さが特徴のかりんとうは、どこか郷愁を感じるやさしい味ですが、ユニークな名前は、歯ごたえがあり、噛むと口の中で"チョリチョリ"という音がすることから名付けられたものだそうです。北海道産の小麦粉を使用し、米油で一つひとつ丁寧にあげるなど、素材や工程にも拘っています。
一番人気はやはり「元祖ごまチョリ」ですが、始めて食べる人やお土産には金ゴマ、抹茶といった他の味も楽しめる「3色入りごまチョリ」もおすすめです。また、従来のかりんとうを薄く揚げ、チップスのようにばりばり食べられる「極薄ごまチョリ」も好評。近所の子どもからお年寄りまで幅広く人気を呼んでいる「ごまチョリかりんとう」は、地域のおやつとして親しまれています。