客さん風の釣りびと?その2
いってしまって、しまったと思い口を押さえたのですが元に戻すことはできません。一生懸命褒めようとしたのに、最初に出た言葉がこうでは怒らせてしまったのではといじけていると、その人曰く。これは天婦羅かから揚げにしてネコにやるんですよという。
わが家にはネコと犬がいるので、大きいのは人が食べ、中ぐらいのは犬、そして一番小さいのはネコというふうに順序が決まっているんです、と臆することなく言い放つのです。
少しホットしたものの、魚がかわいそうに思えてなりませんでした。
そんなことにはお構いなしにつり講釈をとうとうと喋りまくり、満足したのでしょうか、それとも、少し白けた雰囲気に気がついたのでしょうか、笹かまぼこを買うことにしたようです。けがの功名で、当店は魚を釣った人をつり上げたわけです。