お客さん風の釣りびと?その1
暑さが峠を越したかと思われた先日、大きなクーラーボックスを担いだお客さんが店に入ってきました。まさかこのボックスいっぱいにお土産を買うはずもない思いながら、いらっしゃいませと声をかけると、すみません、客ではないのですとその人は言いました。
改めて顔を見ると、だいたいの要件は察しがつきました。その人の顔からはその時既に自慢話がこぼれ始めていました。案の定つりの成果を誰かに自慢せずにはいられなかったのです。店も一段落したときだったので、期待に沿うよう褒めることに覚悟を決めました。
お客さん釣りに行かれたんですか?中を見せてくださいと目いっぱいつくり笑いをしながらボックスを覗き込むと、17?8cmのハゼが数十匹、しかし、中にはめだかが優越感を感じるぐらいの大きさのモノもあり、思わずこれはどうするんですかと言ってしまいました。
つづく