フードマイレージを縮小させるには?その1
近年フードマイレージなる概念が注目を集めています。これは「輸入相手国別食料輸入量×輸出国からの輸入国までの輸送距離」のことで、t・kmで表す。食料自給率の低い日本は当然高く、2001年では9000億t・kmでアメリカ・韓国の3倍だという。
この数値が高いということは、輸送エネルギーを多く消費するということを意味するから、環境に対する負荷も高くなるので、これを縮小させることは環境問題にも寄与するというわけで、地産・地消の考え方にも通じるものといえましょう。
しかし、ある程度の努力目標として意識することは意義があるでしょうが、産地と消費地、収穫時期と消費時期、集荷量と消費量が一致するわけではない以上、限界があるように思われます。自給自足を奨励しているわけではないことを見極めなければなりません。