ころ柿とリンゴ
白石地方では昔から干し柿が作られています。柿の大様と呼ばれる蜂屋柿を一つひとつ手作業で皮をむき、蔵王下ろしが吹きぬける軒下で、約1カ月乾燥させることで柿の渋味が抜け甘みが生まれる。軒下にオレンジ色の柿の実が吊るされている風景は、秋の白石の名物です。食物繊維やビタミンA・C・Kなどが豊富で健康食品としても注目されています。
一方、仙南地方はリンゴの特産地でもあります。山元町には全長9kmに及ぶ「アップルライン」があり、蔵王町には役場から遠刈田温泉へ向かう県道12号線沿いにある観光果樹園もあります。リンゴの収穫体験では、蜜たっぷりで歯ごたえのある「ふじ」をはじめ、「つがる」「さんさ」「王林」などの味を楽しむことができます。
ただし、収穫期がそれぞれ異なるため、一度に全部の味を体験することはできません。収穫期は8月下旬から12月上旬にくらいまでということなので、好みの品種を求めて旬の時期に訪れることをお奨めします。樹で熟したリンゴを自分の手でもぎ取り、まるかじりするのは、市販のものとは一味違う趣があります。