大きなお世話
毎日見ていると気がつかないのだが、月に2?3度訪れる息子や孫達から、ムサシはあごが白くなったねと言われることがある。改めて彼の顔を覗き込むとなるほどあごも眉毛も以前よりだいぶ白くなってきている。そのせいもあるのか、散歩をしていると、ずいぶん年なんでしょうね。何歳ですか、何歳ですかとしつこく聞かれることがある。
最も何回もしつこく聞かれるのは、わたしがいっぺんで素直に答えればそうならないわけなのですが、そう解かっていても答えたくないのです。そう聞く人は決まって老人であり、まるでムサシより若いという優越感に浸りたいかのように見えて、何歳になろうと大きなお世話だ。あんたよりもこっちの方がよっぽど若いといってやりたい気になる。
もちろん当のムサシは、そんなケンカゴシでものをいうことなど全くありません。何しろ人間以上に人間ができていますからね。気を取り直して歩き始めると、シャキッとしていて全く年など感じさせません。毎日トレーニングを欠かさないムサシにとっては、全くとるにたりない些細なことなのかもしれませんね。