美味しい宮城米
伊達政宗公の時代から米作りに力を注いできた大崎地方。その努力の結晶が全国ブランドとして有名な、「ササニシキ」「ひとめぼれ」「ささろまん」「まなむすめ」ということでしょうか。こうした全国ブランドに育てるためには、米研究家の並々ならぬ研究によるところが大きいのでしょうが、改良に改良を重ねた地域の努力も見逃せません。
こうした全国ブランドもさることながら、大崎地方はおこわやもちに適した餅米「みやこがね」も多く生産されています。その品質は全国の菓子メーカーから高い評価を受けています。餅米でつくる炊き込みごはんは、赤飯を「おこわ」といい、そのほかの炊き込みご飯は「おふかし」とよんでいる。季節の食材と炊き込んだものは正しく絶品です。
ちょっと変わったところでは、「ライスバーガー」というものがある。これは、田尻地域でつくられる無農薬・無化学肥料の雁音米(かりおんまい)を使ったもので、パンの代わりにごはんを使用したものです。いずれも、米どころ大崎地方ならではの風土と地域住民の知恵と工夫が存分に発揮された結果であることが理解できます。