今が旬の銀鮭
あたたかい日の光に、青い海がきらめく季節がやってきました。養殖銀鮭は、これから旬を迎えます。国内での銀鮭養殖は、今から約40年前、南三陸町の志津川湾で初めて成功しました。リアス式海岸に囲まれた湾は波が穏やかで、春から夏にかけての海水温も銀鮭の生育に適しています。今では生産量は全国1位。銀鮭の養殖は女川や石巻へと広がり、国内産の約9割は宮城県産と言われるまでになりました。養殖の開発も進み、より美味しくなった銀鮭は、良質のたんぱく質やビタミン類、アスタキサンチンを豊富に含んでいます。
ガン予防や眼精疲労の改善、そして美肌への効果も期待される栄養素がたっぷりです。お店に並ぶ銀鮭はそのほとんどが養殖によるものです。孵化場で約1年かけて卵から稚魚まで育ち、11月頃に海の生簀に放たれて、翌年の4月から7月にかけて水揚げされます。鮭は本来白身の魚ですが、えさとして与えられるオキアミやエビ類に含まれるアスタキサンチンでオレンジ色になります。餌となる飼料は年々改良されており、植物由来のポリフェノールなど様々な栄養素をバランスよく含んだ配合飼料を毎日与えることで、より美味しい銀鮭がつくられています。
活〆した銀鮭は、みやぎサーモンとして扱われています。銀さけに含まれているアスタキサンチンは、体内の活性酸素を抑えるのでガン予防に効果があり、動脈硬化の予防にも役立つ栄養素です。他にも、眼精疲労や筋肉の疲れを軽減してカルシュームの吸収を助けるビタミンD、肌や髪の健康維持に役立つビタミンB2、アスタキサンチンはビタミンCと一緒に摂ると吸収効果が上がるので、付け合せにはレモンやパセリ、赤ピーマンなどの野菜がお奨めです。