セコロジー
セコロジーなる言葉があるとは知りませんでした。本当の定義は解りませんが、たぶん「セコイことを徹底的に実践している人」といったような意味のようです。つまり、生態学や環境保護を表すエコロジーと「セコイ」を合わせた造語だと思います。たぶんに「しゃれ」も入っているのでしょうが、まだ、一般社会に認知されている言葉ではないような気がします。それとも、わが家が遅れているのでしょうか。そのことはともかくとして、その内容を聞いて、なるほど「セコイなぁ」と思いました。それは、ポイントカードを巧みに活用して、ポイントやマイルをゲットする錬金術でした。
昔から、「チリも積もれば山となる」とか「一円を疎かにするものは一円に泣く」などと言う言葉がありますが、この「セコロジー」を地でいったようなもののようです。使いようによっては、日本とヨーロッパを6往復する旅費がゲットしたマイルで賄われるといからまさに驚きです。言われてみればよく考えたものだと関心はするものの、所詮、カードでポイントをゲットするには、相当な支出が必要なはずですから、生産性はかなり低いことになるのではないかと思うのです。つまり、このセコさでポイントやマイルをゲットできる人は、かなりの浪費家でなければなりません。
このように考えると、やはり、ポイントがたまるのはお金をたくさん使った人への還元ですから、技術というよりは一種の値引きであると言えなくもありません。そういってしまえば身も蓋もないかも知れませんが、あくまでも賢い消費者というのは、ポイントをうまくゲットして活用することもさることながら、無駄な買い物をしないという節約思考の強い人のような気がします。どちらが得をしているかを研究する趣味も時間もありませんが、「セコロジー」が世の中に浸透するようなことはあまり期待できないのではないでしょうか。もっとも、節約思考が経済を支える原動力になる分けではありませんので、欲しいものは迷わずゲットしたいものです。