オ・フルニル・デュ・ボワ本店
太白区鉤取の国道268号旧街道沿いに、街とは別世界のような古い民家と広い空間が現れる。元は材木屋だったという建物は築100年を超え、母屋と馬小屋からなる。オ・フルニル・デュ・ボワは馬小屋を改装した店です。店の入り口は、馬が通りやすいというアーチ型の梁を生かした太装飾が楽しい。店内は古い建物らしく落ち着いた雰囲気です。小麦の酵母をメインにした自家製天然酵母をはじめ、粉は北海道の小麦、全粒粉、ライ麦、塩は石巻産の「伊達の旨塩」を使用するなど材料を吟味しています。
卵、油脂を使わないのも特徴です。パン生地は1次発酵の後、前日から仕込み、パンを形成したら2次発酵、焼き上がりまで2日間をかけるという丁寧な作り方です。こうして出来上がるのが、外側はパリッと、中はもっちりとしたハード系のパンです。素材の食感、天然酵母のほのかな酸味が、噛めば噛むほど美味しくなるわけです。重量もあり、日持ちもするそうです。カンパーニュのブレーンは1㎏もあり、家族で何日も楽しめそうなパンです。ナッツやいちじく、オレンジピールなどを混ぜ込んだボルガ型やブルー型のカンパーニュも試してみたいものです。
ライ麦パンのセーグル、穀物の入ったセレアルパンもチーズやワインと合わせて食事用にしたい。ハーフサイズ、4分の1サイズもあるので、少しずつ種類を多く食べてみたい人に便利です。店の外には、屋根つきの広いデッキがあり、サービスのコーヒーとともに買ったパンを食べることもできます。また、食事提供として、スープつきのパンセットもあります。季節の風を感じながら天然酵母パンを味わうのもいいですね。店内の奥では、アンテークな雑貨も販売しているので、そちらも是非。街中のデパート、仙台三越にも出店しているので、ハードな美味しいパンを食べたい時は寄ってみるのもいいでしょう。