ビストロシェ・アルモニ
大町の裏道沿いにある「ビストロシェ・アルモニ」は、入り口に置かれたテーブルも、香ばしいにおいも、まるで手招きしているような店です。フランス料理を気軽に楽しんでもらいたいと、大震災の翌年にオープンしました。シェフの吉田さんは東京生まれで、和食からフレンチ、野菜料理と、料理の腕を磨いてきました。「初めて食べた仙台の野菜がとても美味しかったんですよ」と、瞳を輝かせる。
奥様の由美さんが仙台出身ということもあって、惚れ込んだ野菜しかり、魚しかり、素材に恵まれた仙台に店を構えるのは自然の流れだったそうです。オリーブオイルで4時間低温調理したラバン(うさぎの足)のコンフィパルンティエ風(ディナーのメイン)にも、ふんだんに添えられた野菜が彩鮮やかです。ゴールデンウィーク頃には、蔵王町のホワイトアスパラ、初夏には花ズッキー二も登場するという。
フレンチというよりパリのレストランのランチといった方がしっくりきそうです。5種類から選べるというメインを始め、丁寧に調理した5品に飲み物がついて、なんと1980円。コース以外にも平日限定の週替わりランチは850円からと、普段づかいできそうな手ごろ感がいい。しっとり口幅デザートは、パティシエである由美さんの手作り。ランチタイムにコーヒーをだしてくれるのは由美さんのお父さんという、アットホームなお店です。