ドゥーブル マロン
仙台市宮城野区幸町にあるパティスリー「ドゥーブル マロン」の前身は、昭和40年創業の「ロマン」です。その後法人化し、平成元年に現在の店名に改め、長く地域に愛されています。「老若男女に楽しんでもらえるスイーツを」と話す高橋義弘社長は、今年の春スイーツに「和」を強く取り入れました。いつもこの時期に出している「洋風大福」は今年リニューアルしました。ぶにゅぷにゅした大福の生地に包まれているスポンジと、小豆の生クリームです。
かぶりついてみると、さらに生クリームの中からクリームチーズが出てきてびっくり。餡とチーズの相性に目を付けた高橋社長イチオシの新作です。それからもう一品。「さくらのオムレット」は、ほんのりピンク色に染まったスポンジを、塩漬けした桜の葉でくるみ、まるで桜餅のよう。スポンジの中には桜餡とカスタードクリーム、生クリームがたっぷり。甘そうに見えますが、意外にも後味はすっきりしていて、もう一個、と手を伸ばしてしまいそうです。
シーズンやイベントごとに包装が変わる、焼き菓子の詰め合わせも見逃せない。焼き菓子もラッピングもすべてスタッフの手作りです。入園や入学シーズンには動物のパッケージを作ってみたり、夏には金魚鉢をイメージした籠盛りをつくってみたり。そのかわいらしさに、贈る人も、もらった人も、笑顔になるにちがいありません。仕事先や家庭への手土産を選びに来る男性客も多いということです。