瑞巌寺杉道市
総門をくぐると、真っ先に目に入るのが樹齢数百年と言われる杉林です。荘厳な趣は今も健在ですが、大震災の影響で南側は殆ど伐採されたのは残念です。以前とは少し趣が変わった参道で、伊達政宗公の月命日とお地蔵様の縁日にあたる毎月24日に「瑞巌寺杉道市」が開かれています。松島をみんなが笑顔になれる場所にしたいという思いから、松島観光協会が中心となって市の開催を実現させました。
出店するのは、地元のホテルや老舗店をはじめ、三陸、鳴子、岩出山など、県内各地の生産者や商店で、市が開かれるときしか味わえない特別な商品もありますが、開店すると早い時間に売り切れになるものもあるそうです。観光客に松島をよく知ってもらいたいというのはもちろんですが、地元の人たちにとっても新しい商品や人に出会える機会になればと、観光協会の勝俣さんは言っています。
珍しい商品と言えば、ホテルメイドのサンドイッチ、だんご、ドーナツ、三陸の海産物、採れたての野菜、地ビール、雑貨など様々ですが、圧巻は、瑞巌寺境内の湧水を使い、2日間かけて抽出するという水出しコーヒーです。その名も"縁結びコーヒー"といもので、お代わりをしたくなるような味わいです。それから、恋みくじ、瑞巌寺の老木で作った防災のお守り「火の用心札」も見逃せません。