ムサシの解説
何時も疑問に思っていることがあります。それはあの盲導犬の生き様についてです。過酷な訓練を経て、ようやく一人前の盲導犬になり、パートナーの目となり活躍する。仕事をすることが好きなのか、多少つらいことがあっても役目をきちんと果している姿は頼もしく、これからも元気で活躍することを願わずにはいられませんが、引退後の生活を考えると少し複雑です。
盲導犬になれるぐらいなのだから、引退後も、引き取られた家庭に馴染み、悠々自適の生活を楽しんでいるのだろうとは思いますが、長年連れそったパートナーのことは、どう考えているのだろうと、ふと不安になることもあります。その筋の専門家に言わせると、犬は順応性が高いので、すぐに新しい生活に馴染むので特に心配はないということですが、どうしても、ワンちゃんから直接そのことを聞いてみたいような気がします。
それはかないませんので、恐るおそるわが家のムサシに聞いてみたところ、専門家の言うとおりだということでした。ただ、多少誤解があるのは、おやつにつられて仕事をしているのではなく、仕事をして人の役に立つことが大好きなのだということです。つまり、おやつを貰うとうれしいことは嬉しいが、それ以上に人が喜ぶのを見るのが楽しいからやっているのだという。つまり、基本的には人間と同じですが、ワンちゃんの方がかなり達観しているということのようです。