みやぎの花:有限会社とよさとガーデン
ヨーロッパの古民家を思わせるドライフラワー、シンプルながら存在感を放つ多肉植物、水に浮かぶ涼しげな胡蝶蘭の花びら。店に入った瞬間、見慣れたはずの植物たちが見慣れないスタイリッシュな姿で出迎えてくれた。こんなディスプレイ方法があったのだと驚かされる。地元密着型の生花店として約30年前に創業した、有限会社とよさとガーデン。店内の花の2~3割を県産花が占め、生産者との交流も盛んだ。取締役の日野一樹さんに話を伺った。
「ケイトウ、トルコキキョウなどを栽培されている地元の生産者さんと、生育状況についてお話したり、ハウスにお邪魔して直接花を見せてもらったり。ばったり会って世間話をすることもありますね。花屋は花を作ってくれる人がいなければ、成り立ちません。地元の生産者さんにはがんばっていただきたいし、私にできる事なら何でもお手伝いしたいと思っています」。また、きく類は県内全域で栽培されているが、日野さんは、登米産と石巻産のものをメインに仕入れているという。
理由は、鮮度だ。産地が離れれば運搬の時間が長くなり、鮮度が落ちやすい。収穫から仕入れまでの時間が短いものを選ぶことで、お客さんのもとで長くたのしんでもらえるようになるという。「もちろん、花は美しさも大切です。地元・近隣の花は新鮮かつ高品質なので、安心して仕入れられます。うちはアレンジメントが得意なスタッフが多いので、ギフトなどお悩みの際はぜひお声がけいただければ。もちろん自宅用のお花の相談も大歓迎です」。