体重計を買ったら...
記憶は定かではありませんが、だいぶ前に、このブログで貯金箱を買ってきたら、お金がたまったも同然と思いリッチな気分になったという話をしたことを思い出しました。その記憶を呼び起こしてくれたのがお母ちゃんです。わが家のお母ちゃんは、このごろやけに自分の体重を気にするようになり、新しい体重計を買うことにしました。最近の体重計は、単に体重を計るだけでなく、年齢や性別、身長などを登録すると、「体重」「BMI」「体脂肪率」「筋肉量」「内臓脂肪レベル」「基礎代謝量」「体内年齢」などが、ワンタッチで測定できるとい優れものです。お母ちゃんは毎日のように、新聞の折り込み広告に目を通すのが習慣になっているせいか、最近はダイエットにも興味をもち始めていたようですが、それがとうとこの新型の体重計の購入に至ったという次第です。実のことを言えば、この種の機能付体重計はかなり前からあり、お母ちゃんの親戚から頂いたことがありました。その時は、設定がいまよりも面倒だったこともあり、ほとんど興味を示さなかったのですが、いよいよ骨密度や血圧などが気になりだし、新型の体重計の購入に踏み切ったというわけです。
しかし、ここだけの話ですが、どんなに優れた機能が備わっている体重計でも、それに乗れば体脂肪率などが減少し、BMIが正常になるわけではありません。普段の努力が伴わななければ、かえってストレスがたまる危険性さえあるような気がします。でも、せっかくその気になって、ダイエットに取り組もうとしているお母ちゃんに向かって、「三日坊主」などとはとても言えません。そこで読者の皆様にボクの愚痴を聞いてもらいたいと思って書いています。オヤジももちろん同じ気持ちだと思います。なにしろ、普段のお母ちゃんは、オヤジが、愛用しているエアロバイクを時々薦めるのですが、1分ももたないでリタイヤしてしまいます。こんな調子でダイエットなどできるはずがないと思うのはボクだけではないと思います。でも、そんなお母ちゃんが体重を気にするようになったことは、進歩と見れないこともないので、その点は素直に喜んでいます。かくなるうえは、お母ちゃんも覚悟を決め、地道なダイエットプランを断行してもらいたいものです。ちなみにオヤジは、1週間に4日、エアロバイクを漕ぎ、計1Kカロリー消費することをルーティーンにしています。
お母ちゃんも、本当は飽きっぽい性格ではないのですが、労力に見合った成果が目に見えないものには、やる気を示さないのです。なので、お母ちゃんにとっては、少なからず苦痛を伴う運動は、いかにも不合理で生産性の低い行動(無駄な仕事)と考えてしまい、疲れることはやめようという結論になってしまうのでしょう。オヤジに言わせると、そういう人は、負けず嫌いな人に多く、本気で戦って敗れたときのショックの大きさを考えてしまい、挑戦することをためらっているだけで、何らかのきっかけで、本気で取り組むことになれば、熱中してその道を極めるまであきらめないという潜在力を持っている人である。お母ちゃんはそういうタイプかもしれないというのです。そういえば、車の運転などには、めっぽう入れ込み、異常なくらい執着している。お母ちゃんにとっては、車は家の延長であるから、一家の主婦として、快適な生活空間を確保する義務があると考えているような雰囲気がある。もしそうだとすれば、少しぐらい体調が悪いときでも、一度ハンドルを握れば、スイッチが入るところなどは正しくその片鱗かもしれません。