さんまのトマトチーズハンバーグ
東北の青魚の代表、さんま。今年は様々なメディアで報道されているとおり、水揚げが好調です! さんまはDHAやEPAといった体に良い脂を多く含むことで知られています。しかし、その脂も、時間が経つと生臭さのもとになってしまいます。美味しいさんま料理を作るためには、鮮度がよいものを選びましょう。見分けるポイントは4つあります。1)全体に光沢があり、背の青色が鮮やかなもの、2)黒目の周りが濁ってなく、透明で澄んでいる、3)お腹がきれいな銀色で、頭から背中にかけて盛り上がり、厚みがある(より脂が乗っています)、4)お腹がしっかりしている(魚は内臓からいたみます)。さんまは、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らすDHAをはじめ、血液の流れをよくして生活習慣病を予防するといわれているEPA、カルシウムの吸収を助けるビタミンDなどが豊富です。
血合いには、神経系を正常に保つビタミンB12、粘膜を健康に保つビタミンAがたっぷり含まれています。ビタミンB12が17.7㎍と、非常に多く、生の魚ではナンバーワンです! また、DHAやEPAの酸化を防ぐためにはビタミンが必須です。さんま料理には、ビタミンCが多い野菜や、レモンなどの柑橘類を合わせてみましょう。今回のレシピは、「さんまのドマトチーズハンバーグ」です。トマトはビタミンCを含むうえ、グルタミン酸がさんまの旨みを引き立てます。調理する際は、新鮮なさんまを選ぶことはもちろん、きちんと適切な処理をおこなうことが大切です。生姜を使うと、臭みが抑えられます。鮮度を落とさないように、手早く調理するのもポイントです。焼きたてを食べるのがベストですが、時間が空くときは、冷蔵庫で保存します。食べる直前にレンジで温めましょう。
材料(4人分)は、さんま:4尾、玉ねぎ:1/4個、おろし生姜:小さじ1、溶き卵:1/2個、パン粉:適量、サラダ油:少々、トマトスライス4枚、とろけるチーズ:4枚。ハンバーグソース:ソース大さじ2、ケチャップ大さじ2、バター5g。作り方:1.生のさんまを3枚におろして、腹骨と皮をはずし、あらのみじん切りにする。2.玉ねぎをみじん切りにする。3.2とさんまを混ぜて、溶き卵とパン粉を入れてかき混ぜる。4.小判型に成形し、サラダ油をひいたフライパンで焼く。片面が焼けてひっくり返したらトマトスライスを焼き始める。5.両面が焼けたらトマトとチーズ乗せ、蓋をして蒸す。チーズが溶けたら皿に盛る。6.フライパンにソースの調味料を全て入れ、煮詰めたハンバーグにかけて完成。