NAKAO CAFE
広々とした空間に、カラフルなステンドグラスのダウンライト、さまざまなデザインのソファやテーブルが並ぶ。NAKAO CAFEにいると、ついつい時間を忘れてくつろいでしまう。敷地に入り、50台入るという広い駐車場にまず驚く。2棟ある建物すべてがNAKAO。カフェは駐車場側にある大きめの棟の2階にあり、1階では和雑貨やコーヒー豆、スイーツを販売している。小さめの棟の1階は陶器専門店で、2階にあるのは雑貨やバッグなどのセレクトショップ。2つの棟は中でつながっており、行き来することができる。オーナーの堀江幸史さんは、焼き物の町として有名な長崎県波佐見町出身。
家庭の食卓に合う、やわらかな質感やデザインの器を全国から集め、7年前、富谷店を開いた。店のロゴマークは、登り窯がモチーフだ。現在、県内に長町と富谷市2店舗、山形市内に1店舗構えているが、カフェがあるのは富谷店のみ。堀江さんは、「はじめは小さい棟だけで陶器とコーヒー豆の販売をしていましたが、遠方からいらっしゃる方が多いので、4年前からカフェも始めました」と話す。コーヒー豆はすべて、ナラやクヌギの炭を使っての木炭焙煎。コーヒーオイルを味わえるステンレスフィルターで淹れる方法と、すっきりした味わいになるペーパードリップで淹れる方法のどちらかを選ぶことができる。
のんびりとした時間を過ごしてほしい、との思いから、たっぷり入るマグカップでの提供。陶器ならではのぬくもりと、コーヒーの香ばしい匂いが心をほぐしてくれる。「カフェという空間で、陶器になじんでもらえたら」と堀江さん。お気に入りの器と出会えたら、購入することも可能だ。「器は出会い。気軽にふらっと立ち寄っていただけるような店にしたいですね」。好みの食器を探しに行って、のんびりカフェで一休み。ゆったりした優雅な一日を過ごせるに違いない。週末の夕方には、各テーブルに本物の蝋燭を灯す演出も。また、広い空間を活かしてライブイベントを行うこともあるとのこと。