サンフレッシュ松島& マキシマファーム
松島湾に降り注ぐ光をたっぷり浴びて、完熟の状態で収穫される「松島とまと」は、酸味と甘みのバランスが良いことで知られています。このトマトの生産をしているのは、内海正孝さんが社長を務めるサンフレッシュ松島 とマキシマファームです。サンフレッシュ松島の設立は1996年1月。当初から農業先進国であるオランダのハイテク技術を導入し、ロックウール式溶液栽培を実施。農薬の使用を極力抑えながら、安定した品質と生産量を実現しました。
東日本大震災では、津波の影響はなかったものの、ハウスのガラスが2000枚以上割れ、基礎も損壊して、大規模半壊に。しかしその年の6月に種をまき始め、この地域の農業生産者として、一番早く復興ののろしを上げました。2014年9月には、オランダ式農業に注目していた岡谷鋼機株式会社と、共同でマキシマファームを設立。生産量を倍増したり、自前で設備や技術を開発したりすることで、松島とまとを日本はもちろん、世界の人々に届けることを目的としています。
GAP{欧州を中心に世界80ヵ国以上で実践されている「Good Agricultural Pactice(適正農業規範)」} 取得も、そのベースとなるため、積極的に取り組んだそうです。ガラスハウスの面積は、それぞれ1ha。一年間に、大玉を中心に栽培しているサンフリッシュ松島は約300tを出荷。中玉やミニトマトも多いマキシマファームは、およそ200t出荷しています。松島とまとは、日本国内の大手果物店やスーパーで販売され、有名ホテルやレストランで使われるようになりました。今回、GAPを取得したことで、その勢いは、ますます加速していくことが予想されます。