白石市の歴史的みどころ
《歴史探訪ミュージアム》
平成30年4月にリニューアルオープン。2階展示室は従来の1.2倍の広さとなり、より多くの資料が展示されている。戦国時代・江戸時代の古文書や刀剣、白石城と周辺の城下町を復元した500分の1の模型など、当時の様子を窺い知ることができる。3階の立体ハイビジョンシアターでは、「賊にはあらず」「鬼小十郎帰るに及ばず」に加え、新たに「宮城野・信夫 娘仇討」が上映されている。ミュージアム1階の売店では、白石のお土産や歴史関連グッズなどが購入できる。併設のレストランでは生温麺を用いたメニューを提供している。
《片倉家中武家屋敷》
白石城の北、三の丸外堀の役目を担う沢端川。その川に面する後小路の街並みの中に、静かに佇む旧小関家。屋敷の側面にも水流があり、情緒豊かだ。1991年に白石市に寄贈されたのを機に、全面的に復元修理された梁の先端の部分に「享保15年2月12日」(1730年)と書かれていたため、今から280年以上前の古建築であることが判明した。現在は、片倉家中武家屋敷として公開されている。
《甲冑堂》
白石市には、温麺誕生の経緯や姉妹による敵討ち以外にも、有名な孝行話が伝わっている。平安時代の末期、源義経に仕えた佐藤継信・忠信の兄弟は、ともに義経の身代わりとなり亡くなった。母は二人の息子を失い深く悲しんだ。その母を慰めようと、兄弟の妻の楓と初音は、形見の甲冑を着て武具を持ち、凱旋を告げたという。この話を、江戸時代の医師である橘南谿は「東遊記」に記した。さらに、国定教科書高等小学校に取り上げられたことで、孝行話として一躍知られることとなった。楓と初音の甲冑姿の木像をまつった甲冑堂が田村神社の境内にある。