やくらい薬師の湯
開業から23年目を迎える「やくらい薬師の湯」は、宮城県内でも屈指の来客数を誇る人気の日帰り温泉施設です。県北西部の加美町小野田地区のシンボル・薬萊山(標高553m)の麓にあり、清々しい空気を味わいながら入浴でき、身も心もリフレッシュできます。お湯は無色透明で軟らかく、体がよく温まると評判です。性質はナトリュウム・カルシュウム塩化物泉。慢性皮膚病、筋肉痛、関節炎などに効くという。
解放感あふれる露天風呂は、薬萊山の澄み切った空気が気持ちいい。入浴後は100畳余りの大広間でゆっくりと体を休められます。近くには、取れたての野菜類が安く買える農産物直売所や、湯上りの渇いた咽を潤す地ビールレストランが点在しています。地元客にとっては、少し足を延ばせばレジャー気分が味わえる手軽さが魅力。開業は1993年で、「中山間地の自然や食文化を生かし、癒しを提供しよう」という目的で建設されました。
以来、周辺にはパークゴルフ場や宿泊施設などができ、リゾート地として発展し、薬萊山の自然と共に県北を代表するレジャースポットとなりました。「冬は家族でスキーも楽しめます。帰りはぜひ薬師の湯に立ち寄って、体を温めて」と薬師の湯の松本和歌さん。元日には、恒例の「やくらい元日登山」があり、参加者には甘酒などが振る舞われます。今年も訪れた人が心身ともに温まる施設を目指したい」と薬萊振興公社の早坂宏也専務は話しています。