ちょっと嬉しい雨の日
今日は珍しく朝から土砂降りの雨です。悲喜こもごもの春休みを過ごした子供たちも、そろそろ始業式や入学式を控えているころでしょう。この時期になるとお客様の足がパッタリと止まることが常なのですが、おまけに今日の天気では、観光バスはもちろん一般の車両も心なしか少ないように感じられます。こんな日は、つい気持ちも沈みがちになりますが、今日はちょっぴりホットな気分になりました。
雨はますます激しさをましてきたので、少し早めに昼食にしようと話していたとき、一台のワゴン車が駐車場に止まり、中から若いお兄さんが下りてきて、「おつかいもの」にするので、笹竈(ささかまぼこ)を見繕って詰め合せてもらえないか、という注文を頂きました。服装から察すると土木関係のお仕事をしている人のようでしたが、今どきの若い人には珍しく、言葉遣いも丁寧で、中々の好青年でした。
詰め合わせをしている間に、2・3カ所から仕事の打ち合わせの電話が入ったようでしたが、それが終わると、「社長さんですか」と仕事が無事に終了したことの報告をしているようです。別に聞き耳を立てていたわけでもないのですが、その報告も実にてきぱきとしていて要領を得た話し方だったので、つい耳が傾いてしまいました。息子たちと同世代のようだったので、いっそう頼もしく見え、「社長宅にお礼に伺うのだ」といい雨の中に飛び出していった青年を見送りました。