じっくり八重桜見物
今年は例年以上にスギ花粉が飛び、花見シーズンが終わってもしばらく治まりません。しかし、さつきが色づき始めると、ようやく終末を迎えるようになります。実はこの時期に咲く八重桜が大好きなのです。丁度良いことに、すぐ近くにも八重桜が咲いていますし、少し足を延ばして小高い山に上ると、また、見事な花見スポットがあります。近いうちに、すっかり出不精になってしまっているオヤジを誘って出かけてみようと思っています。
といいながらも、実は既に下見をしてきたのです。近所の八重桜はもちろん、山のサクラは今が見ごろですが、訪れる人も少ないと見えて、ボク一人のために咲いているようで、気分も満開でした。それでもこのことは、相棒のオヤジには言わないでおこうと思っています。それから、「オヤジを誘う」といいましたが、正確にはオヤジにボクを誘うように仕向けるということです。別に他意はありませんが、その方がより感動するに違いありませんから。
わが家の庭も、椿や山茶花が散り、モクレンも散ってしまいました。それと入れ替わるようにアジサイが開花の準備をしています。よくも順序を間違えることなく、毎年バトンタッチするものだと感心しますが、小鳥たちもまた、縄張りや訪問時間を守りながら、本格的な春の訪れを知らせようとしています。すべての生物は生きぬくために激しい生存競争をしているようにも見えますが、実は、与えられた環境の中で精一杯楽しんでいるのかも知れません。