またまたビックなおにぎり
かなり前のことですが、ビックなおにぎりの話をした覚えがあります。その時はおにぎりの具であるシャケが一切れまるごと入っていたという話でした。今日は、おにぎりの外観の大きさの話です。朝はお母ちゃんもオヤジもそれぞれ忙しく、食事のとき以外は、お互いに今何をしているかには関心がなく、狭い家の中ですが滅多に顔を合わせることはありません。それが偶然にも、お母ちゃんがおにぎりを握っているところをオヤジが見てしまいました。そして、その光景を目にしたオヤジがびっくりしたというわけです。
その時、お母ちゃんはおにぎりを二つ握っていましたが、小さいのは自分のお昼用で、もう一つはお母ちゃんの昼用だということはすぐにわかったようです。問題はその二つのおにぎりの大きさの違いです。オヤジがいうには、小さい方は許せるとしても、大きい方はあまりにも大きいと感じたというのです。お母ちゃんにその理由を尋ねると、そんなに違いないでしょうというのです。「一つはやや小さめで、もう一つはやや大きめなので、すごく差があるように感じるだけじゃないですか」という。
オヤジも、そこで納得しておけばよいものを、「いやそんなことはない。俺のおにぎりの3倍ぐらいある。いったい誰が食べるんだ!」と突っ込んだものだから、「そんなことはありません。そう見えるのは気のせいです」と切り返した。さらに、「私はこれから力仕事をするので、ちょっと大きめにしただけです」と、すまし顔。勝負あったと感じたのか、オヤジはすごすごと自分の部屋に戻りましたが、ボクがみてもあのおにぎりの大きさは、ちょっと異常だと思ったので、こっそりお母ちゃんに聞いてみたところ、「ご飯が半端に余ったから」ということでした。