ハムステッドティールーム
紅茶好きが集まる店として知られていた「ガネッシュティールーム一番丁店」があった場所に、新たにオープンしたのが「ハムステッドティールーム」です。オーナーの平中直美さんは、元々ガネッシュティールーム一番丁店で働いていましたが、東日本大震災で一番丁店が閉店することになったので、オーナーと話し合って独立することにしました。物資が極端に不足するなか、水やガスを必死に調達し、焼き菓子をつくり、紅茶を淹れました。
ガネッシュのオーナーから、震災で暗くなったお客さんの気持ちを明るくしてほしい。独立するならこの場所をそのまま使っていいよ、と言っていただき、震災から1ヵ月もしない4月1日にオープンしました。素敵だと感じたものをお客さんに紹介し、提案する平中さんは、この店を「紅茶のセレクトショップ」だと位置づけているそうです。メニューを開くと、その意味が解ります。ホットだけでも40種類もの紅茶があります。
そのうちの約半分が英国のブレンドで、そのほとんどが日本未入荷、未発売だそうです。例えば、ティサンズ「コッツウォルズアフタヌーン」は、コッツウォルズのブロードウェイという町にあるティーショップのオリジナルブレンドです。また、ダージリン、アッサムは台湾のブレンドで、スモーキーで華やかな香りが特徴です。これらは数量限定で販売もしているとのことです。日本人にはお馴染みの「トワイニング」も、海外輸出ではなくロンドン市内だけで販売されている特別な商品だけを扱っています。