抱きかかえられたワンちゃんの笑顔
先週末に日本列島を襲った台風は、各地に甚大な被害をもたらしました。被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。道路の冠水や住宅の床上浸水などは、これまでたびたび経験して来ましたが、家が流されるほどの洪水は滅多にありません。それでも、消防や警察、海上保安庁、自衛隊などの活躍により、最大限に人命を救うことができたのは、不幸中の幸いだったというべきでしょう。
いや、人命だけではありません。飼い主と一緒にヘリコプターに釣り上げられるワンちゃんがテレビの画面に映し出されたときは、思わず拍手を贈ってしまいました。このように人命や動物の命を尊重する姿勢を目の当たりにすると、未曽有の災害に遭遇した時も、パニックに陥らず、秩序を保って行動できる体制が整っているのだと感心しました。また、ヘリなどの機器類や救援に携わった人々の日ごろの訓練にも拍手を贈りたいと思います。
また、翌日には、炊き出しを手伝う小・中学生の姿も頼もしく映りました。日ごろはゲームに夢中になっているような児童・生徒たちが、近隣の被災者のために手を差し伸べ協力する初々しさは、心強くかつ微笑ましくも感じられました。抱きかかえられたワンちゃんの誇らしそうな笑顔も、飼い主ばかりではなく、地域の人々に対する信頼感の証のように思えたからです。きっと、今後の復興に向けての心の糧となることでしょう