冴えない表情
台風一過、いつの間にか空が高くなり、秋の気配がより一層感じられる季節になりました。穏やかな天気とは裏腹に、オヤジはすこし沈みがちな表情を浮かべています。とっても、わが家はいつものように穏やかで、ボクものんびりとゆく秋を肌で感じながら、大好物のリンゴの便りを楽しみに毎日を過ごしています。そうした日常の中で、オヤジの表情が今一つ冴えないのは、やはりあのコロ君とチョコちゃんのことのようです。
先日、久しぶりにコロ君と会ったのですが、やはり光を失ったショックが大きいのか、元気なころのあの表示ぅとは全く違うものでした。それでも、オヤジの匂いはかすかに残っているようで、頭を撫でてあげると、うれしそうにはしてくれますが、以前のように立ち去り難いしぐさをすることはなくなってしまいました。高齢のため、仕方ないこととはわかっていても、オヤジを見つけると遠くら駆け寄ってきたあの面影は全く感じられません。
一方のチョコちゃんは、はじめてであった時には、ボクの二代目のように感じ、できるだけのことをしてあげようと意気込んでいましたが、以前住んでいた環境とあまりにも違ってしまったためか、人間不信に陥っているようです。オヤジたちも何とか仲良しになろうと努めたのですが、近づくと大声をだしてご近所に迷惑をかけるため、今のところ、遠くから眺めて静観しているといった状況です。オヤジの冴えない表情は、どうやらこのあたりに原因がありそうです。