チョコちゃんあらわる
7月9日、いつもののようにオヤジとボクは散歩に出かけました。何か特別な相談ごとがあるときは、会話を交わしながら歩くのですが、毎日のことなので、お互いに無口になることもしばしばあります。といっても、気まずくなるようなことがあるわけではないのですが、オヤジの体調があまりよくない時は、少し控えめにするという程度です。今日は天気もよかったので、何かいいことがありそうな気がして、海くんの話で盛り上がりながら歩いていました。
最近の散歩はいつも同じコースで、1周1㎞ほどの道のりを2周するのが定番になっています。1周目のちょうど中間点にさしかかったとき、聞きなれないワンちゃんの声が聞こえてきたので、もしやと思いながら、その声がしたお宅の前に行ってみると、何と、ボクとそっくりのラブラドールレドリバー(黒ラブ)が繋がれていたのです。昨日は散歩ができなかったので、たぶん、昨日か今朝、このお宅に来たのでしょう。
思わず、ワンちゃんに駆け寄りましたが、家の人が誰もいなかったし、まだ慣れていないせいか少し怖がっているようでした。体はボクより一回り小さいところを見ると、どうやら女の子のようでしたが、警戒しているようなので、今日のところはとりあえず引き上げることにしました。お母ちゃんに電話しようと思ったのですが、思いとどまり、夕方の散歩にはお母ちゃんを連れだし、サプライズを仕掛けることにしました。