松島四大観
日本三景の松島は、塩釜市、七ヶ浜町、利府町、松島町、東松島市に跨る260もの島々によって形成されている景勝地です。その中でも、「松島四大観」は、その眺めが壮大であることで知られています。それは松島湾に浮かぶ島々を東西南北から一望できる名所であることに由来するのでしょう。それぞれの場所から眺めた絶景の印象を表した名称が付けられています。
松島湾最大の宮戸島中央にそびえる「大高森」は「壮観」、山頂の大仰寺から東南西の三方が望める「富山」は「麗観」、山頂から松島湾の入り江が扇を広げたように見える「扇谷」は「幽観」、断崖に打ち寄せては砕ける波が雄大な「多聞山」は「偉観」といった呼び方です。これら四大観から眺める島々の緑と、海の青さが織りなす松島の絶景は一見の価値があります。
昨年の12月には、「世界で最も美しい湾クラブ(ユネスコ後援のNGO)」に松島湾が日本で初めて認定されました。これを機に「松島湾ダーランド構想」がまとめられ、町は魅力再発見に向けて活気づいています。四季折々にさまざまな風情を醸し出す松島を、カキやアナゴなどのグルメ、そして新鮮なネタが売り物の寿司と共に堪能してみてはいかがでしょうか。