桂島
浦戸諸島の玄関口に位置する「桂島」は、4つの島のうちでもっとも人口が多い。島内には2つの集落がありますが、塩釜港を出た市営汽船が最初に着くのが桂島。そして野々島と結ぶ渡し船の船着き場があるのが石浜です。現在もまだ大震災の爪痕が残り、海水浴はまだ無理(今年オープン)だということですが、夏祭りと花火大会は例年通り開催される予定だということです。
島の西側は高台になっていて、何か所か展望台がありましたが、震災による崩落で現在も立ち入りが禁止されています。名物になっているあの菜の花畑も波をかぶってしまいましたが、島の人々やボランティアの手によって少しずつ回復しています。塩釜築港やラッコ・オットセイ漁を興し、桂島の発展に寄与した白石廣造の往時を偲ぶことができる島です。
今はまだ復興の途上ですが、松崎神社と鎮守のブナ林を歩いてみると、島独特の癒しの空間が満喫できます。これからの季節、見頃を迎えるウンランやハマナスなど、海辺の植物を探しながらのんびり歩くのも楽しいでしょう。鬼が浜へ降りて、浦戸唯一の郵便局を右手に見ながら、石浜港に戻ります。そこからは向いの野々島がもう目の前に迫っています。