仙台ミツバチプロジェクト
ミツバチは花粉を交配させて果実を実らせ、自然の循環サイクルを保っていることはよく知られています。そのミツバチが今、地球規模で激減しているということです。主な原因は農薬ですが、ミツバチが絶滅すると生態系のバランスが崩れ、4年で人類が滅亡するという説があるくらい、ミツバチは私たちの生活には欠かすことのできない存在なのです。こうした理由から、ミツバチを増やそうという取り組みが日本でも各地に広がっています。
中でも、ビルの屋上などでミツバチを飼育する街中養蜂が8年前から銀座で始まり、次いで札幌、梅田などで行われ始めました。仙台でも2010年12月から「仙台ミツバチプロジェクト」として巣箱を設置する試みが一番丁のビル屋上のペントハウスでスタートしました。ビルのオーナーである阿部高太さんは、このプロジェクトの理事長としてさらに仙台に広めようと活動しています。
これまでにできたハチミツはおみやげ品として販売されているほか、街中のスイーツのお店やレストランなどで使われています。現在20店舗が協力していて、今年の5月から中央通りの桜井薬局ビル屋上に巣箱が設置されました。ミツバチは、市内の街路樹の蜜を吸っており、ケヤキ、プラタナス、ハクモクレン、イチョウ、コブシ、ユリノキ、トウカエデ、ミラウシ、ハナミズキ、など一番町から4㎞圏内の木々に集まっているそうです。