夏のなごりを楽しむ
先日、アゲハチョウが大空に飛び立ち、わが家にお礼に来たお話をしましたが、最近は別のアゲハチョウたちが、入れ代わり立ち代わり訪れています。たぶん、あのアゲハチョウがわが家のことを仲間に話したからに違いありません。ちょっと考え過ぎかもしれませんが、そうでなければ、こんなに多くアゲハチョウが押しかけるなど考えられないからです。
そんなことを思いながら昼寝をしていると、今度はセミの声が聞こえてきました。それも、玄関前の木にとまり、まるで選挙演説でもしているような大きな声です。これには、アゲハチョウたちも一瞬たじろいたようですが、そこは同じ昆虫同士、お互いの領分を犯すことなく、仲よくわが家の庭を楽しんでいるようでした。これも大震災後初めてのことです。
もちろん、わが家のムサシは、ちょっとしたホスト気分を味わっているのか、とても上機嫌で、アゲハチョウやセミにエールを送っていました。おまけに、隣のクロちゃん(猫)まで水を飲みに現れ、私まで、避暑地でくつろいでいるような気分になり、しばし残暑の厳しさを忘れることができました。明日も同じような景色が見られれば最高なのですが。