おもてなしの心
2020年のオリンピック開催地が東京に決定したのをきっかけに、「おもてなし」が話題になり、テレビなどでも、おもてなしとはどういうものかを紹介する場面が多くみられるようになりましたが、接客業のサービスを中心としたものが多く、日本独特の「おもてなし」を外国の人々に理解してもらうためには、ちょっともの足りないように感じられました。
広辞苑によれば、「もてなし(持て成し)」とは、「とりなし」「とりつくろい」「たしなみ」「ふるまい」「挙動」「態度」「取扱い」「あしらい」「待遇」「馳走」「饗応」などとなっており、どれも私たち日本人が心に描いているイメージには、ぴったり来ないような気がします。それは、もてなす相手の心を汲み取るという部分が抜けているからだと思います。
この機会に、当店の「おもてなし」についてもあらためて考えてみることにしました。いろいろ話し合った結果、当店は、旅行の楽しさや不安をお客様の立場に立って考え、先取りして対処するサービスが一番だということになりました。「親の意見と冷酒」のように後からジンワリと心に響く「おもてなし」が最高です。とわが家のムサシがポツリと一言。