塩釜市の新魚市場
塩釜港は、宮城県を代表する漁港として知られていますが、東日本大震災により大きな被害を受けました。幸い石巻港や気仙沼港に比べて、被害は少なかったものの、施設が老朽化していたこともあり、このたび全面的な復旧工事が行われることになりました。この工事により、明治初期に開港された歴史ある港町が、近代的設備を誇る町として蘇ります。
塩釜港の年間水揚げ高は、約1万トンで、マグロの水揚げで知られていますが、特に「東もの」と呼ばれるブランドにはファンも多いようです。町の基幹産業でもある水産業は、生鮮魚介類の拠点であると同時に、重要な観光資源としても大きな役割を果たしています。この新漁港の整備は、地元経済の活性化にも一役買うものと、大いに期待されています。
新しい魚市場は、整備延べ面積が約2万1000㎡となっていて、魚市場関係者ばかりではなく、多くの市民や観光客に親しみやすいものを目指しています。津波や浸水になどに対する備えはもちろんのこと、太陽光発電設備や自然エメルギーを活用し、高度な衛生管理にも気配りした環境に優しいものです。現在、2015年の完成を目指して工事が進んでいます。