フルティカトマト
登米市の農業生産法人「㈱オジマスカイサービス」では、「穂野か」という直売所を数か所運営しています。200軒以上の農家と契約して、商品を仕入れているそうですが、その中の一人であるトマト農家の及川君江さんのハウスでは、「フルティカトマト」という中玉のフルーツ系のトマトを栽培しています。トマトは糖度12度でルビーのように輝いています。
一口食べるとその甘さにびっくりします。その隣のハウスには、苺の形に似ている「トマトベリー」という品種も栽培されていて、いずれも年中出荷できるように春と秋の2回苗を植えているそうです。品種の多いトマトの中でも、中玉は人気があるということです。このトマトは、生食に向いていますが、燻製にするという珍しい調理方法もあります。
まず、フルティカトマトを湯むきして5㎜の輪切りにします。バーナーで片面に焼き目をつけ、低温乾燥機で生干しにします。これを香りのよい桜のチップにザラメ合わせたもので燻製にします。半日冷蔵庫で休ませて燻り香りを落ち着かせます。登米産の油麩の薄切りにトマトを乗せて、太白ゴマ油を少したらし、天然塩、貝割れ、揚げニンニクを乗せると、ガーリックトーストのような和風の前菜になります。