仙台市太白山
仙台市太白区のシンボルである「太白山」は標高321mで約800万年から500万年前にマグマの活動により形成され、地表付近で固まったものと考えられています。また、この山の特徴であるビラミッドのような形は、中心部に硬い円柱状の火山岩があり、その周辺が軟らかい堆積岩があるため、浸食に対する強さが異なってできたものと考えられています。
太白山の名前の由来は、北朝鮮と中国の国境に位置する民族の山の白頭山(ペクトウサン)を起点とし、韓国南部の智異山までの分水嶺をなす骨格の白頭大幹(ペクトウデガン)から続いている太白山脈の民族霊山・太白山(テベグサン)から伝えられたとされています。山頂には、西暦809年に京都から勧請されたと伝えられる「貴船神社」が鎮座しています。
また、中腹にある「生出森八幡神社」は、文治5年(1189年)に源頼朝が藤原泰衡を攻略した時にその功責により領地を与えられた川村秀清が、城中に「鶴ケ岡八幡宮」をお祭りし、その後、子孫がこの地に再興した。今では、自然観察路が整備され、ガイドも受けることができ、四季折々の豊かな自然が楽しめる身近な散策路として親しまれています。