「さいち」といえば、ほどよい甘さのおはぎが有名で、１日５千個が飛ぶように売れています。ごま、あんこ、きなこのおはぎがずらりと並んでいる風景は圧巻そのものですが、これが次々に売り切れ、バックヤードからどんどん補充されるのも魅力を高める要因の一つかもしれません。しかし、その他にも手作りの惣菜も充実しています。

唐上げや海老フライなどの揚げものをはじめ、海苔巻や稲荷などのほか、混ぜご飯やおこわ、丼物、各種煮物、焼物などがところ狭しとばかり並んでいます。手頃な値段で美味しいという評判は今や全国に広まり、今では「主婦の店」としての地位を盤石なものにしています。それというのも、主婦がそれぞれの得意分野を担当しているためなのでしょう。

どれも昔懐かしい味がするというのがリピーターの声です。震災により使っていた材料が入ってこなくなり、別の仕入先を探してリニューアルしたという「ポークハムカツサンドイッチ」なども、厚めのハムカツ、甘めのデミグラソースとウスターソースをブレンドしたソースを塗り、レタスとマヨネーズで和えた千切りキャベツもたっぷり入っています。