蔵の庄
JR仙台駅前に店を構えてから26年になるという、いろり焼きの店「蔵の庄」は、2年前に2m20cmの大きな囲炉裏を切って以来、いろり焼きが名物となりました。石巻港などから直送される魚を炭火でじっくりと時間をかけて焼くため、表面はサクサク、中はふっくらと仕上がり、脂の乗った魚の香ばしさをより一層引き出しています。
その時の仕入によって日替わりに登場するカツオやメジマグロなどのワラ焼きは格別です。ワラは火力が強く、燃える時の香りは、魚の風味をより一層引き立たせてくれます。タタキにした時には、氷で締めずにワラの香りが残る温かいうちにいただくのがいいそうです。炭火でじっくり焼かれる「銀たら仙台味噌焼」も人気メニューだということです。
もう一つの名物は、「仙台せり鍋」でしょう。名取のセリ農家から仕入れる無農薬のせりは、根が美しくて土の香りがします。鶏肉とせりとダシだけのシンプルな鍋ですが、ダシはウルメ節やサバ節など5種類ほどブレンドされ、それに鶏の風味が加わり、実に深い味となります。11月から3月までの冬限定の鍋ですが、秋が待ちどうしいフアンも多いとのこと。