翠松亭
JR本塩釜駅に程近い海岸通りにある翠松亭は、塩釜港に水揚げされた新鮮な魚介類を中心にした「塩釜料理」を提供しています。店内は和食の店には珍しく、軽快なジャズが流れていますが、純粋な日本料理店です。この店も東日本大震災では2m近く浸水し、休業に追いこまれましたが、内装を一新し再開することができました。
料理の食材にこだわっているのは勿論のこと、醤油や味噌は有機栽培で作られた大豆を使ったものを特注しています。濃いめの溜まり醤油は、より一層刺身の旨味を引き立てています。また、ここでしか味わえない珍しい料理もいろいろあります。例えば、マグロの白子、脂の乗った白身のアブラボウズなど、塩釜ならではの逸品に出会いえます。
しかし、何といっても最大の特徴は、塩釜が生んだ銘酒浦霞とのコラボレーションが楽しめることではないでしょうか。地元の酒造会社である佐浦酒造とは目と鼻の先の位置関係にあることも、なんとなく特別な繋がりを想像させるのに充分ですが、事実、開店当初から、酒屋の店頭に出るとすぐに売れ切れてしまう限定酒も殆ど切らすことがないとか。