「鯨大和煮」缶詰
国内でも数少ない捕鯨基地のある石巻には、伝統を守り続けて「鯨大和煮」を作り続けている会社があります。それが、株式会社木の屋石巻水産です。石巻港に水揚げされた鯨をはじめとする新鮮な魚介類を缶詰などの加工品にして販売しているこの会社では、鮮度抜群のフレッシュパックを得意とし、サバの缶詰なども人気が高いということです。
先代社長の熱い思いれを受け継いだ現社長は、地元の人に商品を知ってもらおうと、二年ほど前から「鯨の日セール」を月に一回開催しています。なぜ鯨の日かというと、下関市で行われた国際捕鯨委員会(IWC)総会で「毎月9日が鯨の日」と定められたことによるのだそうです。現在は、9日周辺の土曜日に行われています。
そして8月のお盆と、年末の鯨の需要が増える12月には、より盛大に「鯨祭り」が行っているというわけです。最近では本場の味を求めて遠方からの需要も増えているとのことです。鯨の他にも、サバ、イワシ、サンマなどの青魚には特に拘り、鮮度の高いものを使用することにしています。そのためか、地域ブランドの金華サバやサンマは品薄になることもあるくらいです。