吉岡八幡神社の島田飴祭り(その1)
宮城県内には金華山黄金山神社のような金運を招くユニークな神社もありますが、今日紹介する縁結びの神様は一風変わった趣があります。それは、大和町七つ森の麓にある吉岡八幡神社です。この神社の祭りは、「島田飴祭り」と呼ばれるもので、お嫁入りの際の髪型である文金高島田の美しい形をした飴が販売されることで知られています。
そのいわれがまたふるっています。その昔、文金高島田の美しい花嫁への恋の病で倒れた神主のため、村人たちが島田髷(まげ)の形をした飴を作って神社に奉納したところ、たちまち病が癒えたという伝説がありました。その伝説の通りに、江戸時代ころから島田髷をかたどった大きな飴細工を奉納するようになったのが始まりということです。
両手に余るほどの大きな飴は、毎年12月14日、吉岡八幡境内で開催される縁日でのみ、限定1000個販売されます。神棚にお供えし、一日に一度願いをかけ、新年を迎えたら飴を割り、家族で食べることで願い(縁結び、良縁)が叶うといわれています。そんなわけで、今や全国からこの飴を求めて多くの人が訪れているそうです。