珍しい訪問者(その1)
つい先日、いつものようにテレビを見ながら朝食をとっていると、家内が突然声をあげワンちゃんが来たというのです。このようなことは今まで全くなかったので、私の聞き間違えかと思い、もう一度聞いてみると、レオ君が家の前に来ているというのです。それでもにわかには信じ難く、半信半疑で玄関に出てみました。
ドアを開けてみると、そこには正真正銘のレオ君がいて私たちに何かを訴えかけているようでした。招き入れると彼は素直に応じ、目いっぱいの愛きょうをふりまいてくれました。突然の珍客に戸惑いながらも、精一杯歓迎したのは言うまでもありませんが、わが家の中を見たいというので、茶の間に案内すると、ここがムサシ君の家かと頷いていました。
これからどうしようと戸惑っている私たちに気を使ったのか、しばらくすると、家に帰りたいので送っていってほしいというのです。お腹も満たされたし、わが家を訪れたことに満足したのか、リード付けてやると自分の家の方に向かってすたすたと歩き出しました。しばらくご無沙汰だった私たちの顔を見て安心したかのような表情にとても感激しました。