カキ丼の競演
宮城県松島地区で2年前から始まった「カキ丼キャンペーン」が今年も行われています。この催しは、カキの一大産地である松島地区では、家庭で昔からカキ丼が食べられていましたが、この味を観光客の皆さんにも味わっていただきたいということで始められたものです。今年は17店が参加し、それぞれ特色のある丼の味を競っています。
参加条件はいたってシンプルで、宮城県産のカキを使うこと以外は特に制約条件はありません。そのためか、価格帯も780円から2100円と幅が広く、それぞれ独特の味を演出しているようです。例えば、「卵とじ丼」「天丼」「フライ丼」「石焼丼」など様々ですが、中でもユニークなのが利府町浜田の田里津庵が出す「かきひつまぶし」の人気が高いようです。
「ひつまぶし」といえば名古屋などの「ウナギのひつまぶし」を思い出される方が多いと思いますが、この「かきひつまぶし」はこれをヒントにして考案されたもので、醤油やオイスターソースなどの合わせ調味料で煮詰めた色鮮やかなカキが、重箱の中に引きつめられています。ご飯はもちろん宮城のひとめぼれを使っていますので相性も抜群です。