何度言っても言い足りない自慢話
ムサシの自慢話はなるべく避けるように努めてきた積りですが、結局は常に自慢話になっていたようです。それでも少しだけ弁解させていただけるとしたら、それは他のワンちゃん達よりわが家のムサシが優れていると思っていたからではありません。それどころか、ワンちゃんに限らず他の生もの全てがムサシと同じだと感じています。
病気やけがと戦いながら健気に生きる姿を見ると、ついついムサシと重ね合わせてしまい、生きものの尊厳について語らずにはいられなくなるからです。13年間の短い生涯ではありましたが、その間に彼が発したメッセージは一々胸に落ちる思いがし、私たちのライフワークにも大きなヒントを残してくれたような気がします。
どんなに可愛がっても、増長したり脅迫めいた行動に出ることなどありません。それはそれだけの才覚がないからではなく、そうした打算的考えそのものが彼らにはないからです。そんな動物の素晴らしさに触れることができて、とてもラッキーだと思っているので、ムサシのそうしたメッセージを届けているだけなのですが、それが何時しか自慢話になってしまっているのかも知れません。