ムサシの忠告
農作物を食いあさったり、人に危害を加える動物は人の目線から見ると確かに乱暴者なのかもしれませんが、彼らを単に追い払うだけでは本当の解決にはなりません。ムサシと真正面から向き合ってみて感じたことは、人の優しい心遣いに感謝し、共存することを心から願っているだけで、決して人間のように代償を求めたりはしません。
クマやイノシシなども基本的にそのような性格だと思うのですが、人里に表れると、傍若無人に振舞い人を傷つけたり、農作物や果物を食い荒らしたりするのはなぜなのでしょうか?これは一見乱暴に見えますが、彼らにとってみれば緊急避難的行動に違いありません。こうした行動に出る前にSOSを発したが私たち人間はこれを見逃してしまった。
大好きな柿の実をもぎ取ってしまえばクマはこなくなる。単純でわかりやすい発想ですが、これではクマ達を兵糧攻するだけで、何の解決にもならないということに気づくべきではないでしょうか。当節はやりの経済特区をまねて、動物特区なるものを作り彼らの生存権を認めてあげることが、"環境保全の第一歩なのでは"とわが家のムサシは忠告しています。