来年こそはいい年にしたいですね!
わが家のオヤジはこの季節になると、あっという間に1年が過ぎてしまうとボヤクのが通例です。その思いは今年も同じでしょうが、それは口に出しません。いや、もしかして、こんな年は早く終わればいいと思っているのかもしれません。それは、言わずもがな、世界中がコロナに明け、コロナに暮れようとしているからです。毎日のように増加する感染者数をテレビや新聞で知ると、とても憂鬱な気分になります。でも、それだけにくる年に大きく期待が膨らみます。今のところ、私たちにできることは、「三密を避けること」「ソーシャルディスタンスを守ること」「不要不急の外出は避けること」「マスクの着用」「こまめな手洗い」などでしょうか。それでも、かなりの予防策になることは確かですから、みんなで励行したいものです。そうすれば、来春には待望のワクチンにも手が届くことでしょうから、それまでは何としても、感染拡大を遅らせることが肝要です。陸上のトラック競技でいえば、第3コーナーを回ったところです。もうひと頑張りしましょう。
人間は、他人と比べて羨ましがったり、優越感をもったりする癖があります。実はボクたちワンちゃんの仲間たちも同じです。でも、人間のように大袈裟ではありません。どちらかというと、与えられた環境の中でそれなりの楽しみを見つけて生きいくのが普通です。ボクたちから見て、少し残念なのは、だれかを悪者に仕立てることで、自分を慰めるという人間の性格です。つまり、自分が貧しい(心の貧しさも含めて)ことを他人のせいにする一方、自分が絶頂期にあるときは自分の努力のたまものだと信じて疑わない。例えば、今回のコロナ禍においても然りです。冷静に考えてみれば解る通り、新型コロナが蔓延したのは、だれか犯人がいるわけでもないのに、誰かのせいで迷惑していると思うことで、自分を慰めている。その気持ちはわからないでもありませんが、他人の失策や未熟さは強く指摘するものの、解決策は何に一つも持っていない。世の中は、加護に乗る人、担ぐ人、そのまたわらじを作る人で成り立っているのではないでしょうか。
多くの国民がみんな評論家では、経済の回復はおろか、コロナを撃退することだって難しいのではないかと思うのです。今は、お医者さんや看護師さんだけが懸命に働き、他の人は手をこまねいて、口々に苦情を言っている。これでは地球が回って春が来ても、世の中は回りません。これは失礼! これでは、ボクも評論家の側にいることになりますよね! どうしても、人間と一緒にいると愚痴を言うことだけは一人前で、自分が世の中を変えようという気概が生まれなくなります。これを機会に、まず自分から始めることを来年の課題にしたいと思います。オヤジは、年が明けたらまずワクチン投与をうけ、夏には待望のオリンピックを迎えるという夢をもっているようです。皆さんもきっとそうだと思いますが、それには今が大事な時期です。たまには、他人のせいではなく、冬の寒さにかこつけて、冬眠をするというのも一つの手かもしれません。お母ちゃんは、冬眠は無理だが、寝たふりをするぐらいなら何とかできそうだと言っています。 よいお年をお迎えください。