そこが知りたいのです
NHKのまとめによると、日本における12月19日現在の新型コロナ感染者数は、196,752人で、重症者数は598人、死亡者数は2,878人、退院者数は163,308人となっている。それに対して、ドイツは、感染者数が、1,486,839人、死亡者数が25,754人、回復者数が1,095,982人で、フランスは、感染者数が、2,441,737人、死亡者数59,869人、回復者数159,138人です。これを人口との割合で見ると、日本の総人口に占める感染者数の割合0.15%、感染者対死亡者数の割合1.46%、同回復者数の割合83.00%となります。一方ドイツの総人口に占める感染者数の割合1.79%、感染者対死亡者数の割合1.73%、同回復者数割合73.71%です。フランスについても計算してみると、総人口に占める感染者数の割合3.76%、感染者対死亡者数の割合2.48%、同回復者数割合6.59%です。これを表にすると以下のようになります。
国・地域 |
感染者割合 |
死亡者割合 |
回復者割合 |
重症者割合 |
日本 |
0.15% |
1.46% |
83.00% |
0.0047% |
ドイツ |
1.79% |
1.73% |
73.71% |
- |
フランス |
3.76% |
2.48% |
6.59% |
- |
上の表からどんなことが見えてくるでしょうか。まず、感染者の割合が国によって大きく異なることが見て取れます。この違いは、国または地域の環境特性によるものか、感染源との距離や人々の交流状況、あるいは国の予防対策、民族の違いによるものかは解りません。死亡者の割合は、感染者割合とある程度連動しているように見えます。つまり、感染者数が多くなると、死亡者数も多くなるのではないかと思われます。また、回復者数の割合は、感染割合が低いほど高くなっているように見えますが、フランスの数値が異常に低いので、これはカウントし方の違いによるものかもしれません。いずれにしても、死亡率よりも回復率が高いと言えるのでしょうか? でも、 この点についてはもっと踏み込んで調べてみる必要がありそうです。上記3つの国のデータだけで判断することはできませんが、もしもそうした傾向が確認できれば、少し安心できるかもしれませんね。わが家のオヤジは、こうした分析が得意なので、けしかけてみたのですが、年内に片づけなければならない案件があるので、今は無理だと断られてしまいました。
ところで、ボクには納得か行かないことがあります。それは、今の日本の状態です。感染割合がまだ低いからと言って油断はできないというのはその通りだと思うのですが、今の状態が医療崩壊寸前だというのはどういうことでしょうか? 例えば、ドイツは日本より12倍近くも感染率が高いし、フランスに至っては25倍以上に高い。この数値を見ると、日本の医療体制がかなり脆弱ではないかと思わざるを得ません。もしも、これらの国々の医療体制が同じであったら、ドイツやフランスはとっくに医療崩壊が起こっていて当然でしょうし、逆に今が医療崩壊寸前であるとすれば、やはり日本の医療体制が弱過ぎるせいではと感じます。しかし、そんなことはありませんよね。となれば、こうした現象の裏には、人口の高齢化が世界一進んでいるという日本特有の事情があるのかもしれません。つまり、日常の医療機関受診者が高齢者で満杯になっているせいかもしれないということです。だとしても、体制の不備は早急に改善しなければないでしょう。それがどうしてできないのか、国民はそこのところの事情を知りたいのではないでしょうか。